神明タクシーは、藤井清次郎(昭和61年死去、現社長藤井隆佳の祖父)の地域への奉仕の精神を受け継ぎ、藤井順一(藤井社長の父)が企業化したものです。
農業・農園を営んでいた清次郎は、自家生産物を地域の農家の収穫物とともに、都市部へ運送をはじめました。運送量の増加に伴い、大八車からリヤカー、小型三輪車へと近代化を進め、長男の順一と図って運送会社をつくりました。(現藤井運輸の前身)
地域の人たちも行きたい所へ行きたい時にお送りしようと考え、タクシー会社を始めました。物の輸送から人の輸送への発想を生かしたものです。
一方では、観光農園を思いたち昭和45年ごろから、果樹の栽培を始めました。10年がかりで1万坪の農園を完成させ、地域の人たちが家族ぐるみで楽しむ場所としました。また、神明タクシーのお客様・従業員のレクリエーションの場ともなっています。
昭和59年、西神ニュータウン造成の進展に伴い同ニュータウン内に営業所をオープンし、常時車両を配置してお客様に不便をおかけしない態勢をとりました。
昭和61年に従業員の一層の働きがいをと考え、設備の近代化に踏み切り、独自のアイデアを導入した半自動式無線車両位置表示装置(神明式AVMシステム)を配車センターに導入しました。これによって、乗務員には、簡単・公平な配車が出来るようになり、お客様にはスムーズな配車で利用度が向上しました。また、引き続きサービス向上の為に「テレコンシステム」、経営情報として、人・車・顧客・時間・情報の5大要素を乗務員の立場に立って開発した「戦略経営システムMr.タクシー」の開発。サービスの究極戦略として、神戸市内で初めての「位置情報自動送信GPS」の導入。現在ではデジタル無線・GPS・ナビゲーションシステム等々の連携でより一層きめの細かい経営戦略の確立が図れるようになりました。
平成20年に創立50周年を迎え現在に至っております。
歩 み | 車両数 | 車種 | 初乗り(円) | |
---|---|---|---|---|
昭和33年2月 | 神明タクシー株式会社設立 現・西区枝吉5丁目141-1 |
2 | 中型 | 2㎞ 80 |
昭和37年 | 4 | 中型 | ||
昭和38年 | 2㎞ 100 | |||
昭和39年 | 明石営業所開設 | 6 | 中型 | |
昭和42年 | 12 | 中型 | ||
昭和44年 | 17 | 中型 | 2㎞ 130 | |
昭和46年 | 神戸旅客自動車事業協同組合(神協)に加入 | |||
昭和47年 | 2㎞ 160 | |||
昭和49年1月 | 2㎞ 210 | |||
昭和49年9月 | 2㎞ 280 | |||
昭和50年8月 | タクシー用アナウンス装置の実用新案登録 (登録第1091740) |
|||
昭和52年 | 21 | 中型 | 2㎞ 330 | |
昭和54年 | 2㎞ 380 | |||
昭和56年 | 2㎞ 430 | |||
昭和58年 | 西神ニュータウン営業所開設 | |||
昭和59年 | 2㎞ 470 | |||
昭和60年 | 神協の幹事社となる | |||
昭和61年 | 半自動無線車両位置表示装置(AVM)を富士通テン(株)と共同開発 | |||
平成2年 | 神明式テレコンシステムを開発導入 | 2㎞ 520 | ||
平成3年 | タクシー経営戦略システム「Mrタクシー」を開発、経営合理化をすすめる | 22 | 大型福祉車両 | |
平成4年 | 神戸市リフト付き福祉タクシー認可「ほほえみ号」営業開始。本社隣接地を買収、本社スペースを 拡大(収容能力34両) |
|||
平成5年 | 2㎞ 600 | |||
平成6年 | GPSーAVM配車システム導入 | |||
平成9年 | 2㎞ 660 | |||
平成11年 | 生きがいづくりの5ヵ年計画・人中心の実践経営を始める | |||
平成12年 | 23 | 大型福祉車両 | ||
平成14年 | 車両用文字表示末端導入 | 24 | 中型 ウエルキャブ |
|
平成15年 | GPSーAVM配車システム連動ナビゲーションシステムの試験運用開始(7両) | 25 | 中型 | |
平成16年 | 26 | 小型 | ||
平成17年 | 27 | 小型 | ||
平成19年 | 西神ニュータウン営業所廃止 本社に集約 | 28 | 中型 | |
平成20年 | AVMデジタル無線機・GPSナビゲーションシステム導入(全車両)、兵協・神協合併、兵庫県タクシー事業協同組合となる | 2㎞ 660 |